協会案内
日本鋼構造協会(JSSC)について
設立目的・使命
設立目的
一般社団法人日本鋼構造協会は、鋼構造に関し調査研究及び技術開発を行い、鋼構造の普及と技術の向上を図り、併せて国際組織への協力等を行うことにより、住宅・社会資本の整備の促進に貢献し、もって国民生活の向上に寄与することとを目的とする。
使命
鋼構造に関する調査研究、標準化を行い、併せて国際組織への参加協力等を行うことにより、住宅・社会資本の整備の促進に貢献し、もって国民生活の向上に寄与する。
概要
一般社団法人日本鋼構造協会(略称JSSC)は、1965年、鋼構造に関する技術の向上と鋼構造の普及発展を目的に設立された非営利団体です。以来40年以上にわたって、関係各界共通の問題解決のために、会員である構造用鋼材の製造業、その使用者である設計、製作、建設、更には電力、ガス、鉄道等の関係企業と鋼構造関連の研究者、技術者が一体となって、技術課題の調査研究、規格・規準の作成など幾多の成果を挙げてまいりました。
その活動範囲は、鋼構造を中心とした技術課題の調査研究や規格・規準の作成のほか、わが国鋼構造界を代表する組織としての国際活動、鋼構造シンポジウム、鋼構造論文集などによる「鋼構造学会」的な活動、建築鉄骨品質確保策の一環としての建築鉄骨品質管理機構の活動、更には土木鋼構造物の点検技術を含む維持管理全般に係る技術者の養成活動など、広範囲にわたっております。
日本鋼構造協会は、鋼構造の高度技術対応団体として、今後も「横断的組織」の特色を生かした事業活動を展開することにより、鋼構造の新たな需要創出と拡大を図るために、会員が一体となって努力してまいります。
沿革
1965年 | 3月 | 日本鋼構造協会(Society of Steel Construction of Japan)を設立、初代会長に永野重雄が就任 |
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4月 | 事務所を丸の内1丁目の第1鉄鋼ビルから新東京ビルに移転 | |
1966年 | 6月 | 第2代会長に稲山嘉寛が就任 関西地区の組織として関西地区連絡会が発足 |
7月 | 会誌『JSSC』を発刊 | |
1967年 | 5月 | 第1回大会を開催(以後1986年まで毎年実施) |
1968年 | 6月 | 欧州鋼構造協会連合協議会(ECCS)に準会員として加入 国際構造工学会(IABSE)に団体会員として加入 |
1970年 | 6月 | 第1回業績表彰を実施(以後1986年まで毎年実施) |
1976年 | 10月 | IABSE第10回東京大会を当協会が事務局となり開催 |
1979年 | 6月 | 鉄骨関連団体参加のもとに鉄骨問題協議会(会長:稲山当協会会長)発足 |
1980年 | 1月 | 東北地区鋼構造懇談会が発足(後に東北地区連絡会に名称変更) |
10月 | 第1回日中技術懇談会を中国北京市で開催(84年第3回をもって中断) | |
1984年 | 7月 | 鉄骨問題協議会を解散し、鉄骨建築協議会発足(その後87年解散) |
1986年 | 7月 | 運営改革を断行し、会誌の休刊、大会、 業績表彰、 研修会・講習会の休止、年会費の値下げ、事務局職員の人員整理等を行う |
1987年 | 11月 | 稲山嘉寛会長逝去により、第3代会長に田口連三が就任 |
1988年 | 7月 | 第4代会長に三鬼彰が就任 |
1990年 | 12月 | 社団法人日本鋼構造協会(Japanese Society of Steel Construction)発足 |
1991年 | 5月 | 中国鋼構造協会との間で日中技術交流会を東京で復活開催 |
7月 | 会誌 『JSSC』を復刊 | |
1992年 | 6月 | 第1次中期3ヵ年計画を実施 |
10月 | 第3回太平洋鋼構造会議(PSSC)を当協会主催により開催 | |
1993年 | 7月 | 第1回鋼構造シンポジウム開催 鋼構造年次論文報告集を発刊 |
1994年 | 3月 | 鋼構造論文集を発刊 |
1995年 | 6月 | 業績表彰を復活実施 第2次中期5ヵ年計画を実施 |
1996年 | 7月 | 建築鉄骨品質管理機構発足 |
10月 | 日中韓3ヶ国による第1回技術交流会を北京市で開催(日中技術交流会は発展的に解消) | |
1998年 | 4月 | 建築鉄骨技術者制度の資格認定事業を実施 |
10月 | 太平洋鋼構造協議会(PCSSA)発足 日本鉄鋼協会との交流によるパネルディスカッションを本会鋼構造シンポジウムで実施 |
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1999年 | 6月 | 第5代会長に千速晃が就任 会員資格として新たに準会員制度を設置 |
11月 | IABSE日本グループ事務局業務を土木学会から移管受け | |
2000年 | 6月 | 第3次中期5ヵ年計画を実施 |
2001年 | 10月 | 運営委員長の諮問機関としての新運営幹事会発足 |
2002年 | 12月 | 事務所を丸の内3丁目の新東京ビルから四谷3丁目の四谷三菱ビルに移転 |
2004年 | 11月 | 協会活動成果全般を対外的にPRする場としての鋼構造シンポジウムを開催 |
12月 | 鋼構造研究助成事業開始 | |
2005年 | 4月 | 土木鋼構造診断士・診断士補資格認定事業を実施 |
6月 | 第4次中期3ヵ年計画を実施 | |
2006年 | 4月 | 革新的構造材料を用いた新構造システム建築物研究開発事業受託 |
2007年 | 1月 | 千速会長逝去に伴い武井俊文氏が会長代行 |
6月 | 第6代会長に髙梨晃一が就任 | |
2008年 | 1月 | 日本学術会議の協力学術研究団体として指定取得 |
6月 | JSSC低層ビルシステム(JSS-BCR-H-L system)、国土交通大臣認定取得 第5次中期3ヵ年計画を実施 |
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2009年 | 5月 | 鋼構造技術者育成事業を開始 |
2010年 | 4月 | (社)ステンレス構造建築協会と合併 |
2011年 | 6月 | 第6次中期3ヵ年計画を実施 |
2013年 | 4月 | 一般社団法人に移行 |
2014年 | 6月 | 第7代会長に藤野陽三が就任 第7次中期3ヵ年計画を実施 |
2015年 | 3月 | 協会設立50周年 |
2016年 | 12月 | 事務所を四谷3丁目の四谷三菱ビルから日本橋3丁目のアミノ酸会館ビルに移転 |
2017年 | 6月 | 第8次中期3ヵ年計画を実施 |
2018年 | 10月 | インドネシア鋼構造協会(ISSC)設立(海外における鋼構造普及WG) |
2018年 | 11月 | 鋼構造の未来探索特別委員会最終報告(於:鋼構造シンポジウム2018) |
2019年 | 11月 | 第12回太平洋鋼構造会議(PSSC2019)を当協会主催により開催 |
2020年 | 6月 | 第9次中期3ヵ年計画を実施 |
2020年 | 11月 | 新型コロナウイルス対応のため鋼構造シンポジウム2020をオンライン開催 |
2022年 | 6月 | 第8代会長に緑川光正が就任 |
2023年 | 6月 | 第10次中期3ヵ年計画を実施 |
会員構成
会員の種類
本会の会員は次の5種となります。民法上の社員は、第1種正会員と第2種正会員をもって構成しております。
第1種正会員 | 鋼構造に関する事業を行うもので、本会の目的に賛同して入会した法人 |
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第2種正会員 | 鋼構造に関する学識経験を有するもので、本会の目的に賛同して入会した個人 |
準会員 | 鋼構造に関する研究又は実務を研鑚しているもので、本会の目的に賛同して入会した第2種正会員以外の個人 |
特別会員 | 鋼構造に関連する学会及び団体で、本会の目的に賛同して入会したもの |
名誉会員 | 鋼構造に関し特に功績のあったもの又は本会に特に功労のあったもので、総会において推薦されたもの |
※第2種正会員は次の項目の一に該当する方が対象になります。どの項目にも該当しない方又は大学院に在学中の学生は準会員となります。なお、準会員としての資格適用期間は最長5年までとし、正会員の資格を得た準会員は第2種正会員に移行していただきます。この場合、第2種正会員の入会金納入は不要とし、また当該年度の年会費は準会員の会費が適用されます。
- 大学を卒業後5年以上の実務経験を有する者
- 実務経験10年以上の者
- その他理事会で前各号と同等以上の資格ありと認められた者
会員の特典
会員として入会することにより、次のような特典を受けることができます。
- 鋼構造に関する多種多様な会員構成を生かした幅広い技術交流・情報交換ができます。
- 調査研究等の委員会活動で、常時20余のテーマ毎の小委員会を設置しておりますので、ご希望の委員会活動に適宜参加することができます(但し、正会員のみ)。
- 国内外の関連規格・規準の制定、改廃の動向をいち早く知ることができるとともに、ISO等の標準化機関に対し、本会を経由して、意見反映ができます。
- 世界各国の鋼構造学協会との交流や、鋼構造関連の国際会議への参加を通じて世界中のホットな情報が入手できます。
- 若手研究者を対象とした鋼構造研究助成の応募ができます。
- 本会主催の鋼構造シンポジウムに参加し、研究論文や技術報告を発表することができるほか、本会出版の鋼構造論文集に投稿するなど、鋼構造に関する学会的活動に参加することができます。
- 技術情報誌「JSSC」の無料配布を受けるほか、「JSSCテクニカルレポート」や「鋼構造論文集」等の本会出版の刊行図書を会員価格で購読できます。
- 本会主催の各種講習会・シンポジウム等に会員価格で参加できます。
- 本会主催の業績表彰に、会員として応募し、また受賞の機会が得られます。
入会の方法
入会の方法は次のとおりです。詳細は入会案内をご覧ください。
所定の入会申込書に必要事項を記入の上、協会事務局にお申し込み下さい。
本会では、入会申込書を受理後、理事会で入会資格を審査承認後に、入会通知書と請求書を郵送いたします。
お問合せ先
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-15-8 アミノ酸会館ビル3階
一般社団法人 日本鋼構造協会 事務局(会員係)
TEL:03-3516-2151 FAX:03-3516-2152
E-mailでのお問い合わせはコチラから
事業概要
最先端の技術が明日の鋼構造を創造します
社会の激しい変化とともに、鋼構造に求められる要求も複雑化、多様化の時代を迎えました。
それらの問題に対応する最先端の鋼構造技術や環境配慮技術が不可欠となっています。
私たちは、長く愛され、安全かつ快適であり、環境に優しい鋼構造物を通じて、そこに集い、住まう人々の豊かなくらしの創造をサポートしています。
調査・研究、技術開発
鋼構造に関するあらゆる技術に取り組みます。
土木・建築等の鋼構造に関わる技術課題について、産官学の研究者・技術者より構成される横断的組織において調査・研究を行い、新技術の開発・実用化に取り組んでいます。
また鋼構造に関する調査、研究、規準の作成業務等の受託のほか、官公庁、機関・団体、民間企業との共同研究も実施しております。
技術の普及と向上
実務に役立てるための行動をします。
鋼構造に関わる技術の規格化・標準化を行い、実務に直結した「規格」、「マニュアル」などの作成をしています。
また鋼構造関連の研究者・技術者の学術・技術成果の発表の場として、審査付き論文集を発刊しています。
併せて、若手研究者育成プログラム、社内教育補完となる技術者研修プログラムも用意しています。
ハイブリッド構造の研究
最先端、そして次世代の鋼構造への研究です。
鋼とコンクリート或いは鋼構造の機能を補完する新素材との合成構造、複合構造、混合構造に関する調査・研究を行い、経済的かつ高性能なハイブリッド構造の実現を目指しています。
地球環境への配慮
優しい鋼構造のために取り組みます。
資源循環型鋼構造物の実現に向けて、長寿命化・リユース・リサイクル等に関する技術課題の解決と社会システムの整備についての調査・研究を行い、地球環境への負担軽減に取り組んでいます。
薄綱板、革新的構造材料による新構造システム
経済的鋼構造の実現のための研究です。
薄鋼板を用い、構造体と仕上げ材を統合した新たな構造形式を開発し、単純かつ経済的な鋼構造建築物の実現を目指します。
また革新的な高強度・高機能鋼による新構造システムの実用化に向けての調査・研究及び技術開発を開始し、同時に超鉄鋼(超微細粒鋼)の利用可能性の調査も行っています。
幅広い分野の講習会・シンポジウム
幅広い分野の最新情報を提供します。
調査・研究、標準化活動の成果を、講習会を通して鋼構造関連技術者に最新情報の提供を行っています。
また協会活動の総合的な成果発表、情報交換、他学協会との技術交流の場として、毎年11月に「鋼構造シンポジウム」を開催しております。
国際交流
さらなる発展のため、積極的に参加しています。
我が国の鋼構造関連の国際交流の窓口として、IABSE、PSSCなどの通して積極的な活動を展開しています。
またISO / TC-167等の国際規格化対応、英文誌の定期発行等により海外への情報発信を強化しています。
本会が直接加入している海外諸機関・団体
- 国際標準化機構(ISO)
- 太平洋鋼構造協議会(PCSSA)
- 欧州鋼構造協会連合協議会(ECCS)
- 国際構造工学会(IABSE)
本会が主催・協賛する国際会議
- 太平洋鋼構造会議(PSSC)
- 海外関連学協会との交流
業績表彰
優れた業績に対して授与します。
鋼構造及びその複合構造に関する技術の向上及び発展普及に功績があったと認められる業績に対し「業績賞」・「論文賞」、特に優れたものに「協会賞」を授与しています。
会誌・論文集・図書の刊行
専門分野の幅広い情報を提供します。
機関誌「JSSC」、「鋼構造論文集」・「鋼構造造年次論文報告集」の定期刊行に加え、委員会活動の成果報告を「テクニカルレポート」として発刊し、タイムリーな情報提供を行っています。また鋼構造に関する規格・規準類、マニュアル、テキスト等の幅広い出版活動を行い、実務をサポートしています。
資格認定
建築鉄骨技術者
JSSC内に建築鉄骨品質管理機構を設置し、建築鉄骨に関する下記の技術者資格および工場認定を運用しています。
- 建築鉄骨製品検査技術者
- 建築鉄骨超音波技術者
- 建築高力ボルト接合管理技術者
- 鉄骨工事管理責任者
- ステンレス建築構造物製作管理技術者
- ステンレス鋼高力ボルト接合施工技術者
- ステンレス建築構造物溶接技能者
- ステンレス建築構造物製作工場
- ステンレス建築構造物中間部材製作工場
- ステンレス鋼高力ボルト製作工場
- 構造用ステンレス鋼ボルト製作工場
土木鋼構造診断士・土木鋼構造診断士補
土木鋼構造物の点検技術を含む維持管理全般に係る知見を有し、土木鋼構造物の部材・部位に発生するさまざまな劣化・損傷に適切に対応できる技術者を養成します。
日本学術会議 協力学術研究団体指定
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