一般構造 軽量構造

ステンレス構造建築には、厚板材を使用した一般構造と薄板材を使用した薄板構造とで、鋼種・断面・設計法等が異なります。

幅厚比による使い分け
厚板材と薄板材とは、幅厚比によって分けられます。一般的には6mm以下を薄板材としますが、下表の幅厚比制限内であれば、6mm以下でも厚板材、制限外であれば、6mm超でも薄板材となります。

表 圧縮材(SUS304A、SUS316A)
断面形 幅厚比制限
H形断面
正方形中空断面
円形中空断面
等辺山形鋼

表 曲げ材および曲げと軸力を受ける材(SUS304A、SUS316A)
断面形 幅厚比制限
曲げ材 曲げと軸力を受ける材
H形断面
かつ

かつ
正方形中空断面
円形中空断面

鋼種による使い分け
一般構造で使用できる鋼種と、軽量構造で使用できる鋼種は以下の通りです。

表 鋼種と構造
記 号 規 格 一般構造 軽量構造
SUS304A JIS G 4321−00
SUS316A
SUS304N2A
BS−SUS304 SSBS−151−04 ×
BS−SUS316 ×
BS−SUS410L ×
BS−SUS436L ×
BS−SUS410S ×
BS−SUS301L−3/4H ×

「SSBS」は旧(社)ステンレス構造建築協会の規格であり、建築基準法における「構造耐力上主要な部分の材料」には規定されていません。
よって、その様な部分には基本的に使用できません。